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1962年の創業以来、半世紀以上が過ぎました。明石の本社の他に、東京、名古屋、大阪にも拠点を持つことができ、実績も3,000件を超える規模になりました。この間、バブル崩壊や阪神大震災など多くの困難に直面してきましたが、全社が一丸となって乗り越え、取引先企業をはじめ下請け企業・社員に至るまで、人と人との信頼関係を損ねる事なく、まじめに取り組んできた結果だと思っています。

私は、自分の父である先代社長から「調子に乗り過ぎてダメ人間になりそうだから、戻ってこい」と言われるまで、証券会社で勤務していました。バブル前の好景気に沸き、私自身もバリバリの証券マンとして生意気盛りだった頃です。平成元年3月末まで証券会社で勤務し、その数日後には建設現場にいたという、畑の全く違う世界に連れてこられました。
基礎工事は計画から工事完了までに長い年月がかかります。まだ工事の完成を見たことがなかった当時はただ忙しいだけの日々でした。やがて、私の担当した現場にもビルや施設が建ち、多くの人の役に立っているということを目にすることが増え、「この業界に来てよかった。本気で社会貢献ができる」という手応えを感じたのを覚えています。

当社はコンクリート、セメントの販売も行なっていますが、コンクリート、セメントの製造には大量のCO2排出を伴います。こうした問題に対しても、CO2排出量の少ない環境配慮型の商品をお客様に提案させていただき、地球環境の保全にも努めていくことが必要だと痛感しています。

創業60年を超えた今、タイセイアクトは第二次創業期を迎えています。今後当社が成長するためには今まで以上に「人」への投資を加速させる必要があると考えています。創業時とは少し意味合いの違う飛躍を図るべく、高度な課題にも進んで取り組んでまいりますので、今後のタイセイアクトに大いに注目してください。

代表取締役伊藤 愼介